北欧便り

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 寒中水泳(2010/02)

数年暖冬が続いていたフィンランドで、厳しい氷点下の日々は珍しくなっていた最近の冬でしたが、今年はマイナス8度から20度が持続している毎日で、枝に付いた霜は、積もった雪と融合し、真っ白な世界をつくり上げている。そんな美しい寒さの中で一部の人たちの憧れは、寒中水泳である。 フィンランドの室内プールには通常6度から10度程の冷たさを確保している水槽があり、熱いサウナの後で身体を冷やす。この冷たさに体を浸す事ができれば、氷点下の屋外でも様子は同じで湖へ潜れ心配なく寒中水泳を楽しめる。 私の経験で、室内の暖で感じる6度の冷たさと、マイナス8度の自然の中で触れる湖の水温0度での相違は、不思議にも、室内プールでは瞬間の痛さを感じたが、湖ではそれはなかった。 寒中水泳のために表面を凍らなくする工夫としてポンプで流れを送り込み凍りを防ぎます。外温の厳しさに関わらず、水温は常に0度。 想像してください。不可能な体験に見えますが、一度経験すると、病み付きになる健康処理法。 サウナ無しで入る人もいますが、これは年期が必要です。通常サウナで充分に体を暖めます。薪で暖めるスモークサウナと電気サウナがあります。 サウナで熱くなった体は、氷点下の外で自然風景に触れながら、ゆっくりと無想で体が冷えてきます。冷えたビールは体の中の冷やし、体の暖が静かに去っていく時間は神秘的でありました。そしてサウナへ再度直行です。この繰り返しを通しての裸で接する冬の自然は癒しの哲学でした。
雪に覆われた湖の周りの森。 水に浮かぶ鳥達は、人が近づくと側に寄って来ます。凍った世界で、寒中水泳の水たまりは、唯一の遊び場なのです。
寒中水泳のためにポンプで流れを送り込み凍りを防ぎます。外温に関わらず、水温は常に0度。 センター内に設置された温度計。左、湖の水温0度と右は外の温度マイナス8度。
薪で暖めるスモークサウナは、足元を照らす薄明かりのなかほんのりとすすのにおいが漂い、ストーブにかける水の音は、穏かな川の流れの様で、癒しを心から感じ取りました。 寒中水泳は夕方から始まり夜の8時で終了。
 
サンタクロースが住んでいるスカンディナビアの北欧人の生活、デザイン、建築、食べ物、言葉など色々なお話をフィンランドを中心に現地から直接にお伝えする、”北欧を知る”ページです。何か知りたい事、なんでもいいから、質問してください。
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